2014年11月17日月曜日

ボレイトレディと女性力活用

 日本ボレイトではJBN全国大会in横浜に次ぎ、2014ジャパンホーム
ショーに展示小間を出展しました。2つの展示会ではボレイトレディの
活躍が何といっても大きかった思われます。耳目を引き付けるPRの
常套手段としては3つのBが基本とされております。Beauty(美人)、
Baby(赤ちゃん)、Beast(動物)の3つです。
 暖かさがあり可愛い存在に人はみな惹かれるのだといいます。
 ボレイトレディが展示会場で妍を振りまくイベントコンパニオンと異なる点は、
ピンクのつなぎは可愛らしさだけではなく、現場施工員のユニフォームとして
相応しいきびきび感に溢れている点です。土木や施設建築など野丁場の
業界では職人争奪戦が過熱し、震災復興や除染の足を引っ張る事態が
問題化される事態となっています。
 待ったなし職人不足の解決策としては、外国人労働者の門戸開放が有力ですが、
女性力の活用も意外な穴とでしょう。女性の就業先として介護や飲食など
サービス系が直ぐに思い浮かびますが、賃金は建設業に軍配が上がります。
日本ボレイトでは女性の現場スタッフボレイトレディで女性力活用にも励んでおります。



2014年9月10日水曜日

このままゆくと空家1000万戸にも

 先頃総務省から発表された空家率は、13.5%、820万戸
と過去最高を更新した。空家を放置したまま、新築ばかり
進めれば空家は増えて当然である。
空家には4悪ある。まず美観が悪い。汚い場所には不法
廃棄物も集まってしまう。次に火災や、防災などの安全
に大きな問題を生ずる。空家では耐震改修も進めようが
なく、緊急車両や救助への大きな妨げとなる。
都市計画にも問題が出てくる。下水道の計画流量が確保
されなくなり、下水が淀み病害虫発生の原因ともなるという。
無管理状態の空家は腐朽、蟻害も進行しやすい。長野県
佐久市の進める空家バンク事業を通じて中古住宅を購入
した移住者が、後に見つかった蟻害の補修費用の賠償
を求め仲介業者を提訴した。
 中古住宅瑕疵保険では蟻害は免責とされるなど、空き家
解消、中古流通促進のインフラ整備はこれからだ

2014年8月1日金曜日

建築会のステイタス誌に連載中

日本ホウ酸処理協会浅葉健介理事名による月刊建築技術原稿連載は、はや3回目の入稿を終え
読者からの反応をまつばかりです。建築雑誌の老舗のひとつである同誌は、独立行政法人建築研究所(坂本雄三理事長)の出版部門から民営化し現在にいたる大変に権威のある媒体なのだそうです。奥付を見ると10人を超える斯界のエキスパートが編集同人として名を連ね、建築界の知見増高に資する原稿内容であるかどうかを目を光らせております。さらに読者も読者で、原稿内容が
拙かったり、PR色の濃い記事であったすると、直ぐに叱責の連絡が編集部に入るといいます。
 情報の影響力が紙からWebに移行して、情報発信力の評価も様変わりしました。ブログランキングやフェイスブックの「いいね」数などです。
 職掌として情報発信の立場にいる者の感想としては、世の神羅万象の中で、流行速度の遅い建築の技術は、月刊誌頻度の情報配信で十分ではないかと感ずることです。どんなに素晴らしい新製品が発売されても、時間の検証を求められる建築界では、おいそれと採用されるわけではありません。また時間の検証を経ている海外からの輸入品や、技術も、雨も地震も多い日本の特殊性なる基準に適合するよう、何度も試験や検査を繰り返さなければなりません。建築技術の読者諸兄は、日本の建築界の特殊な体質を御存じですから、木材保存業界におけるホウ酸の不合理な扱いをご理解いただけえること思います。

2014年5月23日金曜日

基礎自治体は長期優良を上乗せ評価

 8%消費税率適用を待っていたように、2014年の4月から申請が好調な住宅支援制度があります。最大30万円が支給される「住まい給付金制度」受付事務機関によると、立ち上がりの4月から申請が増加しているのだそうです。住まい給付金には年収制限が設けられており、8%税率では510万円まで、10%税率に上がると給付金は50万円、年収制限は735万円まで引き上げられます。8%消費税率引き上げでは、住まい給付金と住宅ローン減税拡大で、増税前後の損得がつかないほどに税負担は緩和されます。しかし次の増税時期の1年半後までに、収入が510万円から735万万円に上がる勤め人はごくまれでしょうから、一次取得層向け住まい給付金効果はこの1年半に限定されると思われます。

 住まい給付金とローン減税をフルに利用して、消費税負担を最小限に抑える方法があります。
 
 土地代別で建物価格1000万円の中古住宅を不動産仲介を使って購入すると建物部分には消費税がかかりまません。そして1000万円の予算で長期優良住宅リフォーム工事を行うと80万円の消費税額となるため、2000万円の新築住宅に比べ半分の負担で済みます。中古住宅を全面リフォームし、新たな住宅に生まれ変わらせるリノベーションというスタイルが注目されはじめてきています。リノベーションをしても中古住宅のイメージは拭いがたいものがありました。平成26年の長期優良住宅化リフォーム補助事業が始まりましたが、平成27年内には既存住宅長期優良化基準が策定される運びになっています。

 長期優良住宅の建築計画の許認可権を持つ基礎自治体は、認可を降ろさないケースも出てまいります。『建築計画が都市計画道路等の予定地にかかってい場合、将来の移転補償費用に長期優良住宅の価値増加分が上乗せとなるため』という理由でした。

 長期優良住宅認定が金銭で測れる価値評価につながる時代がすぐそこまで来ております。6月第1週、東京、仙台、福岡で開催される「長期優良住宅化セミナー」は参考となる情報がふんだにに提供されます。

2014年5月22日木曜日

建築技術連載開始

 日本ホウ酸処理協会理事で、日本ボレイト株式会社代表取締役浅葉健介が月刊建築技術に記事連載することになりました。原稿掲載の経緯としては、設計事務所の建築士さんの防腐、防蟻に関する情報が古くなっており、、編集長は情報更新の重要性をすぐに気づかれたからです。
 第一回原稿を読んでみて気がついたことが沢山ありました。木材には耐久性の高い樹種と
低い樹種があります。耐久性の高いヒノキやヒバは防腐、防蟻処理をしなくとも、土台に使用することができます。ところがアメリカカンザイシロアリだけはヒノキが大好きで思い切り食害されます。
 はたまたコストメリットで評価の高いホワイトウッド集成材も蟻害されやすい製品として知られる
ようになりました。ホワイトウッドの生産地の東欧、北欧には地下シロアリはが存在しません。日本に持ってくると日本にいるシロアリにやられてしましいます。15%まで乾燥させたラミナで集成されるホワイトウッドはムク材より本来は強いはずなのですが。木材とシロアリの関係だけではなく、木材研究の分野でも木材保存とシロアリ防除では位置づけが全く異なります。木材保存学会があり、木材保続学なる学問体系が確立している木材保存に比べ、防蟻分野は大きく立ち遅れているのです。木造住宅の劣化対策は横断的、複合的に実施しなければ効果が上がってきません。
住宅性能表示制度でも、劣化対策等級は定められておりませんでした。
長期優良住宅化リフォーム補助事業が始まり劣化対策が必須綱目となったことからも、既存
住宅の劣化対策が重要視される環境に変わってきました。ホウ酸の伝道師から劣化対策のメンターとして活動域を拡大中の浅葉氏の原稿連載を楽しみにしています。
































2014年5月7日水曜日

あっぱれ魂消る耐震性能

 連休中日の5日早朝に東京では東日本大震災以来3年ぶりの震度5クラス地震が起きました。
ご近所さんも落ち着いたもので、どなたも外に飛び出された方はおられません。日本人の価値観
を変えるであろうとまでいわれた東日本大震災も、過ぎてしまえば防災の備えは緩くなります。
 スペース狭いマンションなどでは真っ先に、汲み置き水が撤去されました。2011年は毎日のように注視していた放射線も、今日では神経をとがらせる人は少なくなりました。2013年改正の耐震改修
促進法では、耐震診断と改修工事助成の対象は公共性高い建物へと移り、個人住宅は自己責任
へ戻ったようです。
 しかし東日本大震災以降大きく変化した地震想定研究では、東海、東南海の被害想定は大きく
跳ね上がり160兆円とされおります。東日本大震災で支払われた地震保険金約1兆2000億円から
計算すると、国が特別会計で積み立てている地震再保険5,5兆円ではとても足りません。
 地震保険は総填補額を超えた場合、保険金は比例分配となり減額されます。
つまり地震に対する備えは、固いうえにも固く、構造の余力も過剰なくらいでもおおげさではないのです。さして参考にすべき点の無いハウスメーカーですが、プレハブ最大手の住宅メーカーの
耐震基準の目指すレベルには思わず唸ってしまいました。このメーカーは阪神・淡路級のマグニチュード7,2の震度に対してクロスに皺がよってはいけないとしています。性能表示耐震等級2の軽微な損傷と比べると、その差は大きなものがあります。軽微な損傷には、地震保険で5%の保険金査定となる一部損傷も含まれるため、クロスの皺程度では済まされない被害となるのです。
 もう一度阪神、淡路大震災で経験した教訓に立ち返り、木造住宅劣化対策に本腰を入れるべきではないでしょうか。5月14日から開催される「長期優良住宅化リフォーム」セミナーは、隗よりはじめる好機となることと思います。



















 
























2014年5月1日木曜日

シロアリ保険



 今ドラッグストアの店頭の一番目立つ場所には、防虫剤や殺虫剤がずらりと並んでいます。
殺虫用スプレーや、ゴキブリほいほい、アリころりなど、衛生害虫、不快害虫の発生シーズンが
到来したのです。それにしてもあのでかい殺虫剤のスプレー缶は一体何年分使うんだと突っ込みたくなるほど容量が大きいとは思いませんか。どこの家庭でも使い残しの殺虫剤は転がっているはずでが、ゴキブリの遭遇には不思議と見つからず、苦々しい思いで再購入するのです。恐るべしゴキブリパワー。
 生活者にとりさらに忌々しい害虫がシロアリです。自分では処理できず専門会社に駆除を依頼するので費用が嵩みます。シロアリ保険があれば助かるのにと思われる生活者も少なくはないでしょう。シロアリ保険は金融庁が商品認可した保険種目として確かに存在するのでが、保険引き受け環境は非常に厳しい状況が続いています。蟻害が多発して保険金支払いが増大し保険会社が嫌がっているというわけではありません。過去に不心得なシロアリ駆除会社が保険を乱用、不正請求したことで、保険会社が一番忌み嫌うモラルハザードが起きてしまいました。保険会社からシロアリ業界全体に不信感を持たれてしまいました。保険とは偶発的、突発的な事故を金銭で補う仕組みです。地震、雷、火事、おやじ(の癇癪)はいつ何時起こるかわかりません。
耐震工法や避雷針、防火構造のような対策を施したとしても、偶発的、突発的に発生する事故の全てを防ぐことはできません。シロアリのような動物危害も、充分な予防措置をした上で発生する
事故については保険で救済されることが望ましいあり方であると思います。
 

2014年4月28日月曜日

長期優良住宅化せみなー

 過日お会いした地盤関係者のお話では、昨年の暮れあたりから仕事量の減少が際立ち
はじめたと話されます。建築行程の中で、最も先にくる地盤調査や改良工事は新設着工
状況を一番敏感に反映する業種でもあります。駆け込み需要の反動減の実感は、業主
ごとにバラバラに伝わってゆくものと思われます。前回の消費増税反動減となった平成
8年は、今回のように何ら緩和施策が設けられなかったので住宅業界ひどい状態に
陥りました。仕事の無くなったプレカット工場では毎日機械の保守や工場の掃除に明け暮れ
ておりましたが、しまいには工場敷地の抜く草までなくなり、最後は雇用調整助成金を申請
する企業は少なくありませんでした。また建材店さんの展示即売会で売れ行きの悪い建材
品を補うべく、耐火金庫や健康器具などおかしなものまで扱い涙ぐましい努力でしのいだ
ことが思い出されます。
 8%消費税の次は10%がすぐに控えています。税率が上がるにつれてお得感が増してゆく
のが中古住宅です。住宅の売主が個人であれば消費税納税義務はありません。仕入れに
消費税がかからない中古住宅は不ふう動産屋にとり旨みの大きな商売なのです。不動産屋
にだけに独占させておく手はありませんから、仲介手数料3%を支払っても、中古
住宅を個人間売買すれば現在8%、2015年10月には10%に上がる予定の消費税分が
さらにお得感が増してゆきます。土地には消費税はかかりませんから新築も中古も、注文
住宅も分譲住宅も条件は同じです。中古住宅・リフォームトータルプランで中古住宅市場
拡大への導線が引かれましたが、消費税も中古住宅を後押しているように見受けられます。
 (一社)日本ホウ酸処理協会主催の「長期優良住宅化リフォームセミナー」では、中古
住宅流通に必ず付帯するリフォーム工事とは等の情報が明らかになるものと期待されます。



 
 






 

































 









2014年4月25日金曜日

シロアリはいっぱいいるよ

「ここらあたりにはシロアリはいっぱいいるよ。シロアリ調査なんて言ったってあんたたちも騙してお金を取る輩だろう。」カンザイシロアリ被害調査に神奈川県鶴見区の市街地を歩いていたわたくし達を見咎めて、商店主はすこし怒った口ぶりで声をかけてきまた。わたくし達も建物の木部を指さして、ひそひそ声で録音録画しているのですから怪しまれるのも無理はありません。
 良い防除業者と悪い防除業者の区別は一般に人には分かりません。悪徳業者と思い込んでおられる生活者に向けて正確なシロアリ対策情報をお伝えすることは、なまなかのことではありません。また今回調査を行ったカンザイシロアリ対策ついても生活者の認識違いを実感しました。「うちだけ処理対策を施工しても、隣のおうちもやらなければ意味がない。シロアリはどこからでも飛んできてしまうのだから」と考えておられる生活者は沢山おられるようです。
 カンザイシロアリ駆除並びにボロンdeガード工法で予防対策を実施した住宅に、外部飛来で蟻害を受けることはまれです。再発の多くは処理不能な個所に潜んでいたカンザイシロアリの活動です。カンザイシロア対策は完全駆除までに長期間要することもまれではありません。局所的地域に突発するカンザイシロアリは個人住宅問題から地域の問題へと社会化しているのです。





































































2014年4月22日火曜日

うちエコ診断胎動します

 今年度から「うちエコ診断」が本格的に始動します。診断実施機関と診断士が認定され、家庭内のCo2排出状況を診断し、省エネ対策行動を家庭から削減、抑制してゆこうとする環境省の政策
によるものです。地域別、家族別、ライフスタイル別に家全体のCO2を見える化し、家族に合った対策提案が行われます。うちエコ診断の効果は様々な場面で期待されています。全体構想としてはよいのですが、環境さえよくなれば他のことは少し目をつぶろうとする視野狭窄的な部分がある
のは否めません。給湯エネルギーを減少させる対策として節水型シャワーヘッドに交換するのはよいとしても、温水洗浄便座の利用時間を短縮するのはいただけません。全国数百万の痔疾患者
の症状を和らげた温水洗浄便座の功労を忘れてはいけません。まったく要らん世話です。
 
 
暖房温度の調節なども、温熱環境改善し長期優良住宅化リフォームの推進を目指す政策と足並みが揃ってないと感ずる部分もなくもありません。ともあれエコロジーのうねりは着々と眼前に押し寄せてきています。
 
 
 
 
 
 
 
 エコロジーの面でもホウ酸処理施工ボロンdeガード工法は製造工程が極めて簡素で、省CO2
の優等の製品です。露天で掘られたホウ酸塩を水の溶解するだけ。たいしたエコロジーです。
 
 
 
 
 
 


 
 


ディファクトスタンダード


 先ごろ開催されたパッシブハウスジャパン主催のエネルギーシフトシンポジウムには、日本の省エネ、断熱の専門家、建築家のオールスター勢ぞろいの観がありました。そうそうたるメンバーの講演とパネルディスカッションをお聞きする中から、ディファクトスタンダードとローカライズを強く意識させられることになりました。パッシブハウスは一定の計算式に則り性能か確認された住宅に認証状が発行されます。認証状はドイツでも日本でジャカルタでもどこにあっても共通のルールに基づいた住宅性能を証明します。
一方日本の省エネ住宅、高気密・高気密は差別化工法競争のまま地方化してきました。外断熱対内断熱、パネル化工法対充填工法などをけんけんがくがくの論争が起こったのは、工法自体が目的化しまった結果他なりません。
工法は住宅性能を実現させるための手段です。閉ざされた工法では住宅全体の性能向上に
及ぼす影響は限定されます。
私達が扱うホウ酸処理工法は世界の木材保存処理方法としてディファクトスタンダードな工法です。もっと普及してしかるべき技術であると思うのですが。

2014年4月14日月曜日

  雨降りの明けた翌日お昼頃

だれにも歓迎されない春の風物詩の一つが花粉症、もう一つがシロアリです。共通項はどこかしらから飛んでくるので防ぎようがない性質は、PM2,5と黄砂も同様です。
 5月の連休前にかけて群れをなして飛び立つヤマトシロアリの行動を群飛と呼びます。雨降りの翌日のお昼頃、切り株の多い公園などで沢山観察できます。シロアリも昆虫ですから虫マニアで
お好きの人はたまらんらしく、虫が苦手な方が多い女性陣には理解できない感覚かもしれません。
 
 
 シロアリは羽や糞で住宅屋内に証拠を残しますから群飛がなくとも発見できることがあります。
シロアリはゴキブリのように、病原菌を媒介する衛生害虫ではありませんが、ゴキブリ目シロアリ科に分類されるようにゴキブリの兄弟分ですから、悲鳴を上げさせるだけの実力はたっふりです。
 
 
 
 
 
 シロアリらしき痕跡を発見したらまず写真を撮り然るべき機関なりに相談されることがベターです。この時期シロアリ発生の調査、駆除依頼は一斉に集中しますから、駆除業者さんもなかなか調査だけに宅訪できない事情もあります。ユーザーとしても無料で調査をしてもらったら駆除工事は断りづらい心理的負い目が出てきます。駆除工事の内容や価格比較をしないまま工事を頼んで後で不満が残り、ひいてはシロアリ駆除全体が不振の眼差しを投げられることは、生活者にとっても業界にとっても得るところが少ないと思います。
 
 
 日本ボレイト株式会社に写真をeメールで送っていただれば、電話は又はeメールでアドバイス
を差し上げます。費用は無料です。
日本ボレイト株式会社 http://borate.jp



 

2014年4月11日金曜日

 光陰矢のごとしのIT技術

現代を生き抜くビジネスマンにとり、不可欠のスキルがITと英語力といわれている。英会話スクールは相変わらす繁盛してるし、前年度末は増税とウインドーズXPのバックアップ打ち切りもありパソコン業界は大繁忙を極めていた。IT技術は読み書きパソコンと呼ばれ、基本操作をいまさら聞けない一般的な能力に過ぎなくなっている。始めたばかりのフェイスブックに四苦八苦しているところにユーストリームの実体験する機会がやってきた。3台のカメラを操りながら音声と映写用パワーポイントの資料をミキシングのスイッチで切り替えてゆく。放送の操作をプロの技術者ではなくて、普通の会社員が一人でこなせるのだからIT技術の進化はすごいものがある。技術進化もさることながらマシンをいじる当人の能力もたいそうなものであるのだが。
 大手住宅会社が5年の歳月をかけ開発した床下調査用のラジコンロボットも当日実演されていたが、特段の感想も持つことはなかった。ハイテク機器で仕事をしているというよりおもちゃで遊んでい折る風に見えてしまうのだ。
 もうすぐ廉価な熱探知カメラFLIRONEが日本市場に登場する情報も伝えられた。高額な熱探知カメラが携帯電話機ほどの価格で普及する備えを建築は急ぐ必要があるという。恐るべしIT技術
 
 
 
の速度である。

2014年4月10日木曜日

  プロの領域アマの領分

自由設計注文住宅の醍醐味は、プランやすべての仕様を全て自由に選択できることだとされる。
間取りの検討やシステムキッチンなどの設備機種選択、内装材のカラーコーディネイトは心もはずむ楽しい時間であろう。住宅の仕様決定は施主の嗜好性に属する分野となるため、プロであってもとやかく口を出す部分は少なくなる。良くも悪くも注文住宅は施主の人柄やキャラクターが表れるのが注文住宅であるからだ。これが構造性能に係わる仕様の決定となると小難しい技術用語も出てくるため建築アマの施主にとってあまり面白い作業ではない。あまたある性能工事の中も、木材の防腐・防蟻処理、はまったく関心の薄い分野の筆頭に上げられるかもしれない。建築ジャーナリスト中谷正人に「品質も価値も高いが、価格も相対的に高いホウ酸系木材処理剤をどのように施主に説明していますか」と問われた工務店さんが「当社のベストセレクションとして納得してもらう」と回答され大いに得心した。性能を担保する部材や製品そして工法は多種類存在し、家造りにさける時間は限られる。大工棟梁、大工頭がたくさんいた頃、プロの領域は聖域であった。現代のプロの領域とは説明責任も果たしつつ、施主の時間もセーブしてしてくれる工務店さんであろう。










 
 




 
 
 

2014年4月4日金曜日

シロアリ屋さん


旧知の住宅ライターから「シロアリ屋に入ったんだって」と言われる。

ホウ酸防腐防蟻工法ボロンdeガード工法を販売する日本ボレイト社は、一言で、

わかりやすい言葉で言えば「シロアリ屋」である。私が前職の住宅業界新聞記者の時に工務店さんから「新聞屋さん」と呼ばれる経験をした。建築に携わる専門の職人さんの中で一番上のステイタスに位置する大工は、さん付けの尊称で呼ばれることが多い。他は基礎屋、板金屋というように呼び捨てられることがほとんどで、新聞屋さんには敬意も込められていたのであろう。でも世間一般では新聞配達のことを指すのだけれど。

名は体を現すので社名から仕事の内容を推察できることが極めて重要である。ボレイトは英語でホウ酸塩のことだからあえて日本語標記しようとすると
日本ホウ酸塩株式会社となる。これでも何をする会社であるかはピンと来ない。

 つまりシロアリ屋は簡にして要を得た最もわかりやすい言葉であるのだ。
職業名の接尾に屋を付ける表現は、自嘲や軽蔑用語として放送ではタブーとされる。けれどしっかり儲かる(はずの)ボロンdeガード認定施工店社長さんは、莞爾として「うちはシロアリ屋」を自称してはばからないのである。

2014年4月3日木曜日

楽チンメンテで中古住宅の価値アップ


中古戸建て住宅に係わる建物評価の改善に向けた指針が3月末に公表された。

長期優良住宅普及促進法の施行は2009年の2月。中古流通市場に長期優良住宅が取引されるようになる時期は10年以上も先のことである。築20年超の木造住宅の残存価値を一律ゼロ査定してしまっている現在の不動産市場のままでは

国が掲げる20兆円市場など望むべくもない。そこで長期優良化リフォーム基準を示し、3700万戸ストックの中から埋もれた玉を拾い出そうとする施策だ。

設計図書をチェックする確認検査や性能評価機関によると、南入り北入り、部屋数などの間取りやプランの多少差異はあるとはしても、敷地に制限のある狭小住宅ではほぼ数十プランに集約されるのだという。注文住宅の自由設計や個別性は、中古査定を妨げるものではないらしい。同時期に竣工し、よーいどんで住み始められた住宅が、時間経過を経て大きく差が出てしまう原因は手入れやメンテナンス内容に尽きる。

平均寿命70年、年間500万戸以上が流通する米国の2×4住宅オーナーは

自宅の価値維持のために四六時中家にへばりついているわけではない。
例えば木材の劣化対策に半永久的に効能を発揮するホウ酸を選択するなどちゃっかり手を抜く方法を知っている。実利で誘える中古住宅リフォームの技術の一例だ