2015年12月24日木曜日

消費税二ケタ時代に突入   2025年60万戸の影には消費税の影響も

 

 20174月に予定される消費税10%増税施行を機に、はじめて複数税率が施行されます。ファストフードをテイクアウトにすると8%税率、イートインでは10%税率。購入後に気が変わって持ち帰るはずの食品を店内飲食した場合は税を追徴されるのかとか、食卓と椅子の無い立ち飲み、立ち食いは店内飲食にあたらないとか、珍解説がるる行われています。
 そして住宅業界の念願であったはずの住宅軽減税率はまたもやお蔵入りとなりそうです。先進国の住宅消費税を比較すると、米・独は非課税、英はゼロ税率、仏が52%、カナダが55%といった塩梅です。もちろん現時点でも住宅消費税最高税率の日本はさらに住宅消費税の高い国まっしぐらとなってゆきます。野村総合研究所が20147月に公表したの新設住宅長期予測では2025年に60万戸とし、いかに少子高齢化が進行するとはいえいくらなんでも少なすぎると波紋を呼びました。
 実ははこの数値には隠されたバックデータがあると思います。プライマリーバランスが是正されるまで消費税は上がり続け最終的には23%まで上がる可能性があります。
もちろん今回決まって軽減税率の対象範囲も様々検討されるでしょうが、全くロビイング力の無い住宅業界はなすすべもなく消費税を受け入れた結果が2025年の60万戸なのであろうと推察するわけです。なんだかなあの住宅業界。

2015年10月16日金曜日

太陽光パネルが大水災の原因となる皮相

 日本ホウ酸処理協会では、さる10月8日常総市水害の復旧ボランティアに行ってまいりました。ホウ酸は防蟻効果に兼ね防腐効果も有しています。床上浸水した木造住宅のカビの除去と防腐効果の検証目的も合わせ施工を行いました。

「関東・東北豪雨」と名付けられた9月9日~9月11日の水災は、茨城、栃木、宮城の3県に大きな被害を発生させました。中でも鬼怒川の堤防が越水した常総市では市内1/3の面積が冠水し、床上浸水だけでも4000世帯が被災しました。今回施工した常総市本石下に所在するS様邸は西側の鬼怒川と東側の小貝川に挟まれた場所にあり、暴れ川と呼ばれる小貝川の氾濫で過去幾度も冠水は経験されておられます。地域の古老の記憶でも鬼怒川の越水は今回は初めての事態でまた最大級の被災ということです。
 
S様邸は昭和3年建築、延床面積250㎡の古民家のたたずまいです。延床面積が大きなだけにおよそひと月経過後も後片付けは続いていました。あたり一帯に消毒用の消石灰が撒かれ、外壁には浸水水位の跡がはっきりと残っていました。S様邸は床上27㎝まで浸水した屋内の床板と内壁の一部を剥して乾燥状態にされておられました。今回は冠水した木部のカビの除去と防腐を目的として処理を行いました。20%水溶液に殺菌剤を混入し土台、大引、束などに噴霧します。母屋床下を施工を担当した玉井工事部長のレポートでは木部に緑色のカビを発見しました。斎藤さんは所有されている2町9反の米作の2/3が冠水し、トラクター等の農機具も被害を受けられています。被災者生活再建支援法の認定を受けられれたことがせめてもの慰めでした。

 関東・東北豪雨の水害原因は鬼怒川の若宮戸地区の堤防が越水したことによります。越水箇所堤防近辺の私有地にメガ―ソーラー設置の整地工事が行われたことから、地域住民は集団訴訟を起こしています。東日本大震災以降の電力不足は収束した後も、日本の二酸化炭素削減取組みの有力な手法としてメガソーラー発電施設の開設は続いています。
 今日地球温暖化が誘因となり風水害の自然災害が巨大化しています。原因を解決するための手段であるメガソーラーの設置が大水害の引き金を引いた大きな皮肉を感じざるを得ません。もともと二酸化炭素排出量削減は名分に過ぎず、実態は金融商品化しているメガソーラー事業の本質も露わにした水害の威力に衝撃を受けた訪問でした。

2015年9月11日金曜日

風水災増加で火災保料値上げ

 線上降水帯のおかげで記録的降雨被害に見舞われた9月第2週。
秋風の風情に浸る間もあらばこそ大水害、被害に遭われた方へお見舞い存じあげます。
 今回水害は本年10月から改訂となる火災保険料の引上げへの情報喚起となりそうです。
 建築の防耐火技術進展と、世界最高水準の消防体制もあいまって年間の住宅火災事故件数は
1万数千件台に減少しています。現在では火災保険と銘打ってはいても火災事故だけを担保する
商品は少数派で風水災や盗難などを住宅事故を幅広く担保する住宅総合保険に内容を変えてきています。
 地球温暖化が主因と考えらている水害や風害事故件数と被害額の増加により、火災保険料
の引上げが余儀なくされました。保険料率の引上げのみならず、住宅ローンの償還期間に合わせた長期契約商品(36年契約火災保険)も廃止となります。、大手損保会社の住宅火災保険は期間10年までの商品に限定されます。気候変動が大きくなり過ぎて自然災害発生リスクの保険長期引受は保険会社といえども難しくなってきています。
保険会社といえども負いかねる大きさとなっているからです。今回の値上げでは台風進路にあたる
料率改定により福岡県では28,7%引き上げとなる一方で、あまり影響の無い香川県では20,3%引き下げとなります。
(いずれも木造住宅)。また火災や自然災害に強いはずの東京、大阪のマンションの料率も12%
値上げとなります。マンションの場合は漏水事故の増加が理由とされています。
 地震リスクにに止まらず風水災リスクへの対応も日本の住宅に一段と必要になってきています。

2015年3月30日月曜日

木造打ち放しCLTの存在感

本年の耐震博(ナイス主催)で圧倒的な存在感を示した展示がCLT(クロスラミナティンバー)の実大モデルでした。CLTは平成25年12月20日に日本農林規格(JAS)を取得した、直交集成版で、木材、建築業界から最注目を浴びる最新の木質材料の一つです。厚みが150㎜のCLTで構成された床、壁、天井の木材質量感は圧巻されます。木材の使用材積量だけならログハウスも同じでしょうが、コンクリートに代わり木材を打ち込んだような圧密感がCLTにはあります。
国産材振興の具体的施策として、木材利用ポイントが開始された平成25年頃から、国産スギの積層板であるJパネルが日本製エンジニア―ドウッドとして、人気を高めています。工業化木材の代表品種である合板も、根太レス構法用途に厚手化が進むなど木材製品の用法開発は止まることがありません。他にも集成材、LVL、OSBなど木材を徹底的に加工する技術の多くは海外から輸入されてきました。
 木材製品製造に傾けられた情熱は、製品を使用した木造建築の生産者に引きつがれます。価値のある木材が期待される使用寿命を全うする期間の劣化対策を100%実行するビルダーと、メンテナンスの責任意識が北米の住宅寿命を担保しているといえます。
 スギの学名はクリプトメリアジャポニカ。日本の固有種であるスギはCLTの需要をまかなう十分な蓄積量が存在します。CLTの建築物が普及することでこれまでの木造建築物耐久性を概念を大きく変えるパワーを感じました。


2015年3月20日金曜日

住宅瑕疵保険次の課題は蟻害免責

このほど住宅瑕疵担保履行制度に関する検討報告書が公表されています。住宅瑕疵保険の義務化が始まった平成21101日から平成2612月までの間におよそ250万件の保険契約が締結されました。そして保険事故として保険金が支払われた確定件数は1800件となっています。事故率に換算すると1万分の7.2件となります。
 住宅瑕疵保険の責任保険期間である10年を迎えてはいないため暫定的な事故率であるとしても、保険的には大層優れた実績です。姉歯事件を奇禍とし瑕疵担保履行法は施行されました。昨今欠陥住宅という言葉があまり聞かれなくなり、住宅品質の底上げ貢献したことを、瑕疵保険の保険事故率が証明しているようです。
 しかし住瑕疵保険にも泣き所があり、その一つが蟻害免責とされています。生物損害は住宅生産者が負うべき法律上の賠償責任ではないためとされているからです。そこで防蟻業者が施工する防蟻工事にシロアリ保険を付帯して蟻害リスクをカバーする仕組みが採用されています。シロアリ保険の事故率は約1000分の2ほどあり、地盤保証や完成保証など住宅保証分野の中でも事故率の高い分野となっています。
 建築基準法では「防腐防蟻の有効な措置」と定められていますが、実際の現場ではその他雑工事扱いされ、防蟻工事の施工品質は深く問われません。俳句の季語にもなっている春から夏のシロアリ群飛期となると防除業者が大忙しとなり、問題解決とは程遠い業界環境がまかり通っています。防蟻の業界のおかしな慣習の一つが「再施工保証」と呼ばれるものです。保証内容はシロアリを駆除と予防工事の役務保証に限定され、被害木の交換ような賠償は行いません。シロアリ業者の生物損害に対する諦め感が「再施工保証」に現れているようです。生活者の望みは蟻害発生防止であり、シロアリ無償再施工に有難味を感じていません。冒頭の報告書では拡大余地の大きな「リフォーム瑕疵保険」と「中古住宅瑕疵保険」への蟻害担保と商品開発について強く提言されています。瑕疵保証の一環として蟻害を見直す好機であると思います。



住宅瑕疵担保履行制度のあり方に関する検討委員会 報告書 (案)
 平成 27 年 2 月 26 日
より抜粋

(2)ニーズに応じた保険商品の開発 保険商品の開発・改定にあたっては、消費者や事業者のニーズについて調査・分析を 適切に行い、その結果を踏まえつつ、検討を進めていく必要がある。具体的には、以下 のような新たな保険商品の提供について検討を行うほか、保険期間や保証内容の見直 し、保険検査の一層の合理化等についても検討を行うべきである。 ① 白アリ食害を補償する商品の検討 事業者等のニーズに対応し、白アリの有無を簡便かつ効率的に検査できる機器、 及び既存住宅売買瑕疵保険における白アリ食害を補償する商品の開発に向けた検討 を継続すべきである。









2015年3月18日水曜日

株価の次は住宅ストック資産価値


 ITバブル以来の株価上昇を受け、輸出企業を中心に久々の大幅ベース
アップ回答も聞こえてきているやよい3月です。
 2011年12月に8434円であった日経平均株価は3年後の2014年12月に1万7459円
まで値上がりし、時価総額は251兆円から520兆円に増加しました。
 昭和から平成に元号が変わる頃のバブル経済と呼ばれた時代は株価以上に
不動産が高騰しました。不動産価格指標を測る住宅年収倍率というものがあります。
 東京都で分譲される平均的なマンションが年収の何倍で買えるかを示す指数です。
 1990年の住宅年収倍率は18倍にも達したことがありました。
 今回のアベノミクスの特徴は金融資産ばかり過熱して、実物資産の代表格である
住宅にはほとんど恩恵は回ってきていない点です。
 国土交通省の発表資料から宅地資産と住宅ストック資産が公表されています。
 統計を見ると宅地資産こそ599兆円と何とか世界第三位の面目を保ってはおりますが、
住宅ストック資産額は344兆円で思いの他に低く、戸建住宅に至っては1住宅あたり
683万円の低評価に留まっております。
 そろそろいくらなんでも低位に留め置かれたきた実体資産にも春風は吹かんものか
田舎の生家を相続した長男はつづくづく思う次第です。












           




2015年1月6日火曜日

来たれ営業パーソン

求む 入魂営業職

学齢不問、建材営業経験者優遇、営業部長登用有

 
 日本ボレイトはまだ規模からすると零細のベンチャー企業です。
 
 大成長の余地がある分、ぽしゃる(つぶれる)可能性もおおありです。
 
 待遇、安定性、将来性の全てを満たす中小企業はそれこそ万に一つでしょう。
 
 しかし腕に覚えのある営業パーソンなら、自らの営業成果が会社の成長と

 同期化する可能性にやりがいを見出されると思います。

 代表者の浅葉健介は手つかずの市場のことをよくブルーオーシャンと表現します。

 旨みのない市場だから空いているのか、知恵が足りず開拓が進まないかは現在の

 ところ判然とはしません。100人中99人がいいねと評価する商材(工法)の販売に

 取組み市場シェアの1%が見えてきたところです。  
   
  アベノミクスの始まりの頃、現在の株価を予想できた評論家は一人もいませんでした。

 目利きの投資家でも半信半疑の投資家でも投資を実行に移した投資家だけが

 ローリスクで倍額のリターンを手にすることができたました。

 動機はいずれであれ行動を起こすと結果が現れることは就活も同じであると思います。

  何かとても良い商材を扱っているらしい。ボレイト君を自称する社長は商材にほれ

 込んでいるらしい。商材同様に企業イメージはホワイトもホワイト純白らしい。

 こんな日本ボレイトの営業パーソンに応募してみませんか。

  募集要項はこちらまで ➡http://borate.jp/recruit.php