2015年9月11日金曜日

風水災増加で火災保料値上げ

 線上降水帯のおかげで記録的降雨被害に見舞われた9月第2週。
秋風の風情に浸る間もあらばこそ大水害、被害に遭われた方へお見舞い存じあげます。
 今回水害は本年10月から改訂となる火災保険料の引上げへの情報喚起となりそうです。
 建築の防耐火技術進展と、世界最高水準の消防体制もあいまって年間の住宅火災事故件数は
1万数千件台に減少しています。現在では火災保険と銘打ってはいても火災事故だけを担保する
商品は少数派で風水災や盗難などを住宅事故を幅広く担保する住宅総合保険に内容を変えてきています。
 地球温暖化が主因と考えらている水害や風害事故件数と被害額の増加により、火災保険料
の引上げが余儀なくされました。保険料率の引上げのみならず、住宅ローンの償還期間に合わせた長期契約商品(36年契約火災保険)も廃止となります。、大手損保会社の住宅火災保険は期間10年までの商品に限定されます。気候変動が大きくなり過ぎて自然災害発生リスクの保険長期引受は保険会社といえども難しくなってきています。
保険会社といえども負いかねる大きさとなっているからです。今回の値上げでは台風進路にあたる
料率改定により福岡県では28,7%引き上げとなる一方で、あまり影響の無い香川県では20,3%引き下げとなります。
(いずれも木造住宅)。また火災や自然災害に強いはずの東京、大阪のマンションの料率も12%
値上げとなります。マンションの場合は漏水事故の増加が理由とされています。
 地震リスクにに止まらず風水災リスクへの対応も日本の住宅に一段と必要になってきています。