2014年5月1日木曜日

シロアリ保険



 今ドラッグストアの店頭の一番目立つ場所には、防虫剤や殺虫剤がずらりと並んでいます。
殺虫用スプレーや、ゴキブリほいほい、アリころりなど、衛生害虫、不快害虫の発生シーズンが
到来したのです。それにしてもあのでかい殺虫剤のスプレー缶は一体何年分使うんだと突っ込みたくなるほど容量が大きいとは思いませんか。どこの家庭でも使い残しの殺虫剤は転がっているはずでが、ゴキブリの遭遇には不思議と見つからず、苦々しい思いで再購入するのです。恐るべしゴキブリパワー。
 生活者にとりさらに忌々しい害虫がシロアリです。自分では処理できず専門会社に駆除を依頼するので費用が嵩みます。シロアリ保険があれば助かるのにと思われる生活者も少なくはないでしょう。シロアリ保険は金融庁が商品認可した保険種目として確かに存在するのでが、保険引き受け環境は非常に厳しい状況が続いています。蟻害が多発して保険金支払いが増大し保険会社が嫌がっているというわけではありません。過去に不心得なシロアリ駆除会社が保険を乱用、不正請求したことで、保険会社が一番忌み嫌うモラルハザードが起きてしまいました。保険会社からシロアリ業界全体に不信感を持たれてしまいました。保険とは偶発的、突発的な事故を金銭で補う仕組みです。地震、雷、火事、おやじ(の癇癪)はいつ何時起こるかわかりません。
耐震工法や避雷針、防火構造のような対策を施したとしても、偶発的、突発的に発生する事故の全てを防ぐことはできません。シロアリのような動物危害も、充分な予防措置をした上で発生する
事故については保険で救済されることが望ましいあり方であると思います。
 

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