2014年5月22日木曜日

建築技術連載開始

 日本ホウ酸処理協会理事で、日本ボレイト株式会社代表取締役浅葉健介が月刊建築技術に記事連載することになりました。原稿掲載の経緯としては、設計事務所の建築士さんの防腐、防蟻に関する情報が古くなっており、、編集長は情報更新の重要性をすぐに気づかれたからです。
 第一回原稿を読んでみて気がついたことが沢山ありました。木材には耐久性の高い樹種と
低い樹種があります。耐久性の高いヒノキやヒバは防腐、防蟻処理をしなくとも、土台に使用することができます。ところがアメリカカンザイシロアリだけはヒノキが大好きで思い切り食害されます。
 はたまたコストメリットで評価の高いホワイトウッド集成材も蟻害されやすい製品として知られる
ようになりました。ホワイトウッドの生産地の東欧、北欧には地下シロアリはが存在しません。日本に持ってくると日本にいるシロアリにやられてしましいます。15%まで乾燥させたラミナで集成されるホワイトウッドはムク材より本来は強いはずなのですが。木材とシロアリの関係だけではなく、木材研究の分野でも木材保存とシロアリ防除では位置づけが全く異なります。木材保存学会があり、木材保続学なる学問体系が確立している木材保存に比べ、防蟻分野は大きく立ち遅れているのです。木造住宅の劣化対策は横断的、複合的に実施しなければ効果が上がってきません。
住宅性能表示制度でも、劣化対策等級は定められておりませんでした。
長期優良住宅化リフォーム補助事業が始まり劣化対策が必須綱目となったことからも、既存
住宅の劣化対策が重要視される環境に変わってきました。ホウ酸の伝道師から劣化対策のメンターとして活動域を拡大中の浅葉氏の原稿連載を楽しみにしています。
































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